コラム

2006.2.8

プランとプロセスを大事にする

いよいよ、今週末は、秋田スギ活用住宅の「構造見学会」を開催します。
出来上がった建物は、よく「完成見学会」と言って開催しますが、その建物が、どのようにして作られているのか、下地は、どうなっているのか、柱や梁や筋交いなどは、しっかり取り付けられているのか、などを確認したり、建物の仕組みを勉強したりするのが、「構造見学会」です。

以前、建売住宅のリフォームをした時、築10年くらいの家なのに断熱材が、充填されていない家がありました。築25年以上の住宅ですと、断熱材が入っていない場合が多いのですが、10年前ですと、だいたい断熱材は、袋状のグラスウールが、多く使われていましたので、「断熱材がない!」ことに、ただただ驚いてしまいました。

建物は、まず、プランからはじまり、そして、施工にとりかかり、完成します。しかし、プランは、お客様と詳しく打ち合わせできますが、施工中は、どうしても見られない場合が多くあります。
ですから、お客様に工事中を見てもらう、確認してもらう、安心してもらうことで、本当にいい家が、出来上がります。出来上がったものは、やはり、外観でみるしかありません。しかし、性能は、できる前に確認、納得するしかありません。
是非、出来上がった「完成品」ではなく、「プランとプロセス」をお確かめください。

by 村上直樹