コラム

2005.12.20

放射冷却と住宅の断熱

今年も、残すところ10日、本当に秒読みに入ってきました。

毎日の大雪の影響で、道路事情も悪く、配送の方々も大変だと思います。
ニュースでは、名古屋の大雪と放射冷却について説明していました。
放射冷却とは、地上の熱が、空に舞い上がり、地上が、零下になってしまう現象です。
むしろ、雲があるほうが、その現象が起こらないため、温度が下がらないということでした。

暖かい熱は、上にあがることは、誰でもわかりますが、この冬の冷たい空気でも、天空に上がっていくなんて信じられない?と思ってしまいました。
その放射現象とは、違いますが、住宅でも、同じようになってしてしまう場合があります。

例えば、せっかく暖房した室内の熱は、天井から放熱してしまうため、実は、天井断熱をしていない家は、とても寒いのです。

また、天井裏に熱が逃げ、軒を伝わり外に出ようとしますので、それが、室外の冷気とぶつかり、大きな氷のツララが、できます。
せっかくの暖房した熱が、外に逃げてしまうのは、「もったいない!」のです。

省エネの時代、これからは、燃料を大切に使うためには、天井、壁、床にも「断熱」が、重要だと思います。

by 村上直樹