コラム

2005.12.17

いい素材は、いい土壌で育つ

毎日、雪です。

北陸では、12月としては、記録的な大雪だそうです。雪が、降っているとなぜか「寒い!」という感じがしません。
むしろ、吹雪や風の強い時に寒さが、身にしみます。よく「深々(しんしん)と雪が降る」と言われますが、その時は、不思議と冷えません。そう感じるのは、私だけでしょうか。

いつも、リフォームや新築工事に携わっていると、毎日が、感動と落胆、そして、アイデアと発見の毎日です。

料理には、素材があって、レシピがあって、[:ディナー:]美味しい料理ができるように、建物も「素材」が、あって、設計があって、[:おうち:]良い建物ができます。
当然、作る人もとても大切です。よく、素材感を出した料理は、美味しいと言われ、日本料理は、特にその傾向が強いと思います。

そして、日本の建物も「木」をあらわしにした「素材」のわかる家が、良い家のように思えます。
特に最近ですと、「LOHAS」という言葉が、先行して流行しているようですが、オーガニックな素材、自然素材が、求められています。

「こだわり」というより、「あたりまえ」と考え、健康に良いものを食べたり、身の回りに置いたり、建物の内装に使ったりします。

いい素材は、いい土壌から育ちます。食べ物も、建物も、人間もみんな同じだと思いました。

by 村上直樹