コラム

2005.11.26

色々な色を考える

「赤」と言う色は、元気の出る色だと言われます。「生きている」という色になると思います。
逆にグレーは、暗く静かな色になります。それは、「灰色」と言われるように燃え果てた後の色ですので、無機質です。

色の組み合わせをするとき、この「赤色」だけだと、うるさくて、興奮してしまいます。そして、グレーや白色だけだと、暗く落ち込んでしまいます。

ですから、この相反する2色の使い方を上手にすることで、どちらも生き生きした色になります。

時には、混合してみたり、別々にしてコントラストをつけてみたり、アクセントにしてみたり、ファッションのもインテリア、様々なデザインにも、その色使いが、見られます。

色は、見て感じるもので、聞いたり、触ったり、嗅いだりしてもわかりません。そして、無限の色数ですので、記憶もできないと言われます。

もし何万種類という色から、唯一ひとつの色を思い出せる人がいたら、その人は、色彩の天才だと思います。

by 村上直樹