コラム

2008.1.28

住まいは、数値よりも居心地、性能より暮らし方

昨日、一昨日と、秋田市泉釜ノ町におきまして、秋田スギ活用住宅「木の家」の住宅完成見学会を開催しました。お蔭様で、たくさんの来場者の皆様から、感動の声や驚きの声をいただき、本当にありがとうございました。ある人からは、「確実に進化していますね」とお褒めのお言葉もいただきました。

村上商店の「地産地消」にこだわった秋田スギ活用住宅、そして、秋田の大工や職人の手作りを生かす家作りが、少しづつ進化し、認められてきました。これは、1件1件の住宅に「いい家にしたい!」と強く心を込め、思いを込め、プランから施工まで行っているからだと思います。

先週は、秋田建築士会の耐震講習会を受講し、東京では、建築環境・省エネルギー機構主催の「エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計」講習会を受講してきました。耐震と省エネ住宅は、住宅設計にこれから、とても重要となりますので、その基本となるところをキチンと身に着けようと受講してきました。

ただ、省エネ住宅の数値から計算する設計については、私は、どうも、それだけでは、そこに住む人のことを考えない、ただの「高性能住宅」になってしまうのでは、ないかと感じました。つまり、数値では、表すことのできない、そこに住む人の「居心地」を考えた住宅設計のほうが、難しいし、大事だと思いました。

数値よりも、居心地。性能よりも、家族の絆や幸せ。数値も性能も基本をキチンと守りながら、そんな家作りをして行きたいと思いました。今回の完成見学会の会場の写真です。
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吹き抜けのあるリビングとキッチン&ダイニング、そして、素敵な薪ストーブです。この薪ストーブ1台で、38坪の家の隅々まで暖かく、無垢の床材やコルクタイルは、まるで、床暖房をしたように暖かかったです。
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リビングとつながりのある和室です。木製のスライディングウオール4枚が、壁に隠れていますので、単独で使用するとき間仕切ることができます。
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二階のホールです。勾配天井とすることで、広がりと明るさを感じることができます。mo-5
寝室の床には、桐の床材を貼りました。可変自在の大きな本棚が、印象的です。

by 村上直樹