コラム

2007.8.14

猛暑の前の爽やかな朝

お盆休みは、家内の実家、湯沢に来ました。久々の休日に体もびっくりしたのか、休みと同時に腰痛になり、二日間寝たきりになってしまいましたが、昨日、家内の運転で、川原毛地獄の手前、泥湯温泉に行き、腰を温めたり、冷やしたりして、湯治したところ、なんと、嘘かホントか今朝から、とても調子が良く、早朝から愛犬ジローと湯沢の町を散歩しました。
湯沢の町は、秋田と違い、街路樹や里山が、たくさんあり、緑に溢れています。また、犬っこ祭りの名所ということもあり、ワンちゃんもたくさんいて、散歩の途中に吼えたり吼えられたり、大変でした。しかし、秋田市のように町から、どんどん緑がなくなり、市内が、車優先になっていく町並みとは違い、「ほっと」する故郷であり、「秋田らしさ」がある町並みに感じました。
景気不景気といった経済の問題になってくれば、湯沢市は、確かに寂しい町並みなのかもしれませんが、だからと言って、経済や利便性を追求し、町から緑や自然をなくしていくことは、そこに住む人や訪れる人に心のゆとり、本当の人間の幸福感をなくしていくことと同じような気がします。
小さな東京になるのではなく、質素だけど秋田らしい、小さいけれど素敵な町、ゆとりと美しさがある町、そんな町並みと暮らしができる秋田になれば、いいなあといつも思います。

by 村上直樹