コラム

2006.3.16

当たり前なことに感謝する心

「当たり前のことが、当たり前にできる喜び」を持つ心は、本当に大事なんだなあと、今日、テレビを観て、改めて思いました。

私達は、健康であればあるほど、病気の時の苦しみや辛さを忘れてしまいますが、しかし、事故や病気で、手や足に障害を持つ人達は、常に健常者とのギャップに辛い思いをしています。
たとえば、箸を持ち、料理をつまむことのできない手を持つ人や料理をする手首がない人達は、私達が、当たり前にできることが、できなくなっています。
ですから、そうした人達は、健常者と同じように食事ができる、料理ができる、ただ、それだけで、本当にうれしい事、感動することなのです。
ですから、私達は、そんな障害を持つ人達の努力に見習い、いつも、「できない、ダメだ」とあきらめてしまうのではなく、健康なことや、手足が満足なことや、当たり前にできていることに感謝し、最後まで、あきらめないでやり続けることが大切ですし、また、「あれも欲しい、これも欲しい」と思うのではなく、今現在、身の回りにあり足りているものに気づき、感謝し、それを工夫したり、活用したりしていかなければならないと思います。

私達は、どうしても、自分のこと、自分達のことだけを考え、行動してしまいます。しかし、そうではなく、健常者が、障害を持つ人達を思いやり、障害を持つ人が、健常者に勇気を与えることのできる、一緒に暮らせる街、生活できる家、交流できる施設、心を通じ合える環境を整え、子供からお年寄りまで、楽しめる地域になればいいなあ・・・。
・・・・と思うのは、先日、岩手県の花巻で、「宮沢賢治記念館」に行った影響かもしれません。
「雨にもまけず・・・」
頑張りましょう。

by 村上直樹