コラム

2006.3.9

お風呂で、考えること

お風呂について、私が、自分の家を、20年前に建てた時は、まだ、住宅では、ユニットバスの時代ではなく、タイルの風呂が、主流でした。そして、広さも1坪程度で、十分でした。
しかし、子供とお風呂に入るようになると、もう少し広いお風呂にして、子供たちと遊びながら入りたくなり、10年前、今度は、1.25坪タイプのユニットバスにしました。
しかし、子供たちが、成長し大きくなると、今では、誰も一緒に入ってくれる人は、いません.....。
何にこまっているかというと、なんと、「毎日、誰が、お風呂を洗うのか?誰が、お風呂のお湯を入れて止めるのか?」ということを家族間で当番を討議しています(笑)。
ですから、私には、1.25坪のお風呂が、ただ、だだっ広い空間に感じてしまっています。

この20年の間に社会では、様々な変化がありましたが、それは、家庭の中でも同じです。ライフスタイルは、だいたい10年サイクルで変化します、しかし、あくまでも想定であって、その時になってみなければ、わかりません。
「狭いながらも楽しい我が家」というコピーが、昔ありました。「楽しい」家は、やはり、家族間のコミュニケーションではないでしょうか?
間取りを考える時、将来を考える時、まず、どんな家庭にしたいか、子供にどんな人になって欲しいか、そして、自然に家族の絆が生まれるような家をリフォームや新築で、実現するために日々、研鑽、努力していきたいと思います。

by 村上直樹