コラム

  • 2005.11.28

    厳寒を過ごす秋田の家

    いよいよ、11月もあと3日になり、寒さも身にしみてきました。
    車のタイヤをスノータイヤに取替え、いつ雪が降っても、準備OKです。

    3年前の日記をみてみると、11月10日から、降雪し真っ白な銀世界になっていましたので、今年は、平年並みに12月からの雪になるのでしょうか?
    雪が降ると、外の仕事は、大変です。

    朝は、雪に埋もれた場所の雪を除く作業から始まり、冷たい風、吹雪、零下になる温度に耐えながら進めていかなければなりません。
    ですから、冬の太平洋側地方は、天気がよく、「ポカポカ」した日差しを電車の中や室内で気持ちよく浴びることができるので、本当にうらやましいです。

    しかし、日本海側の秋田では、冬の期間(3ヶ月)は、太陽の日差しをほとんど浴びません。
    外は、真っ白な氷の世界ですので、「ポカポカ」は、室内の暖房機と暖かい鍋物(?)しかありません。
    ですから、当然、住まいの機能も関東関西の雪の降らない地域の建物とは、変わってきます。

    横手の「かまくら」は、雪で作った「蔵」ですが、中は、意外と暖かいのです。
    実際の「蔵」も、夏涼しく、冬暖かいのです。

    ここに「秋田の家」のヒントが、あるかもしれません。

    by 村上直樹

  • 2005.11.27

    雨降って地固まる

    昨日は、秋田市の牛島で、佐藤様邸の地鎮祭をとりおこないました。
    朝から、冷たい風と雨が降っていましたので、大丈夫かなと思いましたが、地鎮祭の時間には、晴れ間が見え、無事終えることができました。

    やはり、暦で、日の良い日を選んだからからかなあと思ってしまいました。
    いつもお願いしている禰宜さんは、雨の地鎮祭の時は、雨降って、地が固まると言われ、むしろ、雨の日がいいと言われます。

    そのことわざは、色々なもめごとや、事変があっても、むしろ、その後に以前より関係が良くなったりすることだそうです。

    何事も、雨が降ったり、いやな辛い事があっても、むしろ、そのことのおかげで、良いことに変ずるように心がけていきたいです。

    by 村上直樹

  • 2005.11.26

    色々な色を考える

    「赤」と言う色は、元気の出る色だと言われます。「生きている」という色になると思います。
    逆にグレーは、暗く静かな色になります。それは、「灰色」と言われるように燃え果てた後の色ですので、無機質です。

    色の組み合わせをするとき、この「赤色」だけだと、うるさくて、興奮してしまいます。そして、グレーや白色だけだと、暗く落ち込んでしまいます。

    ですから、この相反する2色の使い方を上手にすることで、どちらも生き生きした色になります。

    時には、混合してみたり、別々にしてコントラストをつけてみたり、アクセントにしてみたり、ファッションのもインテリア、様々なデザインにも、その色使いが、見られます。

    色は、見て感じるもので、聞いたり、触ったり、嗅いだりしてもわかりません。そして、無限の色数ですので、記憶もできないと言われます。

    もし何万種類という色から、唯一ひとつの色を思い出せる人がいたら、その人は、色彩の天才だと思います。

    by 村上直樹

  • 2005.11.25

    車中の事務所も良いものです

    今日は、象潟へ新築現場の打ち合わせと、リフォームの打ち合わせ、そして、以前リフォーム工事をさせていただいたお客様へご挨拶に伺います。
    そしてその後、その足で、大潟村で中古住宅を購入され、これからリフォームをお考えのお客様へ、弊社の建築担当者と一緒に現場調査に行きます。

    ですから、その間、ずーっと日本海沿岸道路、国道七号線を行ったり来たりの車中での時間が、多くなります。最近は、パソコンもコンパクトで性能も良くなり、一回の充電で2時間以上使えますので、このブログも車の中で、書いています。

    また、パソコンは、計算も速く、文書もファクスがない場所でもメールで送れますので、車の中が、事務所と同じように仕事ができます。
    でも、もう少し、大きくて、揺れない車が、良いのですが・・・・(笑)

    by 村上直樹

  • 2005.11.24

    秋田に帰り想うこと

    秋田駅から自宅に帰るタクシーの中から見る人影の少ない寂しい街路は、都会の人ごみから開放された安堵感を感じさせてくれます。
    私が、その気持ちになるのは、なぜか、20数年前の学生や社会人の時から同じです。

    いつも「故郷」は、、私をやさしく迎えてくれ、母の手料理を食べながら、友と語り合いながら、安心してゆっくりしたものです。いつも、地元にいると、当たり前のことが、外に出てみて、その有難みを感じることができます。

    いろいろな事や物は、外から内を見たり、内から外を見たりして、感じてみなければ、その本質が、わかりません。
    いつでも、どこでも、どんなことにも、感謝する心をもちながら、行動したいものです。

    by 村上直樹

  • 2005.11.23

    常宿と常連客について

    大阪に出張で、来ました。常宿は、大阪東急ホテルです。

    食事も外で、食べずにホテル内のレストランで済ませます。
    そうすると、「いつもありがとうございます」とウェイトレスが、笑顔で挨拶をしてきました。

    4ヶ月ぶりなのですが、大阪に泊まるときは、ほぼこのホテルのレストランなので、覚えていてくれたのだと思います。とても好感をもちました。
    私の場合、秋田に住み慣れているからか、都会の人ごみの中にいると、とても息苦しくなります。ですから、ホテルの中や静かなレストランに入ると「ほっ」とします。そんな時、親切な「サービス」を受けると、「このホテルにしてよかった」と思います。

    「常連客」というのは、自分の好みや趣味を覚えてくれて、親切な対応、心配してくれるサービスを求めて、その店を訪れたり、利用したりします。

    「一見のお客様」が、「常連のお客様」になってもらうためには、お客様に感動してもらい、好感をもってもらい、感謝されねければならないと思います。

    by 村上直樹

  • 2005.11.21

    伝統工法の家「伝承館」

    一昨日、秋田スギ活用住宅の会で、東京から講師を招いて、フォーラムといかたちで、勉強会を開催しました。

    木造の建築物は、伝統工法の木組みであり、その技術というものが、伝承されていますが、実際の一般の住宅には、手間と時間と費用がかかるため、金物や新建材を使った新たな工法で、建てられます。

    昨日は、秋田県内にその伝統工法で昭和9年に建築され、秋田「遊学舎」という市民ホールの敷地に「移築」されて、保存されている建物を設計の先生と見学してきました。

    スギ、セン、竹などを繊細にデザインし、まさに「工芸品」として作られている家は、芸術作品と言っても過言ではないと思いました。

    「移築」は、どうしてできるのか?それは、やはり、伝統工法の「木組み」だから、分解して運べるからだそうです。昔の台所の土間に差し込む「太陽の日差し」が、ほのぼのとした昔の暮らしを再現させてくれます。
    でも、冬は、寒かったろうなあ~

    by 村上直樹

  • 2005.11.20

    何事も基本を忘れずに行動する

    昨日は、久々にゴルフをさせてもらいました。
    私が、ゴルフをはじめたのは、15年前ですが、最初は、何もできないままに羽後カントリークラブというところに家内の父と兄に連れて行かれ、キャディさんに「もう少し、練習してから、来て下さいね」と言われ、大変恥ずかしい思いをした経験があります。

    その後、ゴルフの練習をしますが、なかなか上達しません。それは、本を読んだり、聞いたりして練習をするのですが、大事な基本がなっていないからです。

    どんなスポーツも技術も、やはり、師匠がいて、基本があり、その基本をマスターしてから上達をしていきます。その過程において、とても恥ずかしい思いや辛い思い、悔しい思いをしながら、上達していきます。ライバルがいて、仲間がいて、そして、陰でささえてくれる人がいるから、上達します。

    仕事も趣味も人生も「基本」を忘れずに行動したいものです。
    天気予報では、曇りのち雪のマークでしたが、晩秋の晴天になりました。ラッキー!

    by 村上直樹

  • 2005.11.19

    日々勉強、一生青春

    弊社では、毎週金曜日、ランチミーティングと言って、食事をしながら近況のこと、これからの会社のことを話し合う「会議」を開きます。
    会議の時間は、短いほうがいいとよく言われますので、それなら、何かをしながらのほうが、時間の無駄にならないなと思い、始めました。

    お弁当も安くて美味しくて、楽しく会話が弾みます。最初は、やはり、食後ですので、眠くなる人もいましたが、眠くならないような「議題」にして、各自から意見をどんどん出してもらうようにしています。

    よく、「飲みにケーション」と言って、「夜の会」をもうけ、話し合うと良いといわれますが、私の場合は、飲むほどに口は、軟らかくなりますが、脳は、硬くなるような気がしますので、そんな時は、仕事の具体的な話ではなく、人生のこと、趣味のこと、健康のことなどを一人の人間、仲間として話し合うようにします。

    「昼」と「夜」の会を設けることで、より深い考えを持って、行動できる人間になれるよう、日々勉強、一生青春」の言葉のとおり、頑張りたいと思います。

    by 村上直樹

  • 2005.11.18

    床の間とインテリアを考える

    昨日は、秋田市内にある銘木店に和室の床の間に飾る「床柱」を視察にいきました。
    最近の住宅には、日本間(畳)が、少なくなり、床柱と言ってもピンと来ない方が、多いのではないでしょうか?

    和室の床の間は、室内に季節や行事を飾るものとして、昔からそれぞれの家庭で、使われていましたが、最近では、お正月に鏡餅を飾る程度で、あとは、ほとんど使われていないというのが、現状だと思います。

    しかし、室内インテリアは、その季節を感じれる花や絵、カーテン、クッション、タペストリーなどを変えるだけで、美しくなりますし、その季節を楽しむことができます。

    夏ですと、昔からある「風鈴」は、「音」で、夏と涼しさを感じることのできる「インテリア」です。
    「床の間」という日本的な空間の生かし方を室内に自由に取り入れてみるのも面白いと思います。

    by 村上直樹