コラム

  • 2008.5.31

    福祉の国、デンマーク

    デンマークは、デザインの国というだけでなく、福祉の国でもあります。そして、その考え方は、ノーマライゼィションとして、「生活の継続性」「自己決定権」そして、「残存機能の活用」の三原則が、あります。

    その中の「残存機能の活用」は、高齢者であっても、できることは、自分で、積極的にやってもらうという考え方ですが、しかし、日本では、どうしても、高齢者の身の回りは、何でもかんでもスタッフが、やってくれる、高齢者は、世話をされるのが当たり前と考え方です。

    ところが、デンマークでは、足の悪い人でも、手を貸さず、スタッフが、そばで、見守っている。つまり、時間がかかっても、本人の意思で、自分だけのチカラで、行動させることが、「残存能力」を活性化させ、生きる力、達成感を与えられるものだとしています。

    昨夜のテレビで、耳の聞こえない女性が、「歌姫になりたい!」という夢を捨てずに幾度の失敗や悲しみを乗り越え、努力して、手話をしながら歌う姿が、映し出されました。その実録は、その女性の努力も素晴らしいが、周りの人が、その努力を助けてあげる姿も、素晴らしいと思いました。

    楽な道ではないけれど、あえて、努力をする、そして、その努力を助ける努力をする人たち、みんなが、とても素晴らしいと、わたしも、つい、自然に涙がでてしまいました。

    ■デンマークの写真です。
    grundtvigs4国民高等学校を提唱した牧師のグルンドヴィィ記念教会です。grundtvigs2中は、このようにドームになっています。この建物は、1916年につくられ始め、完成までに24年間かかったそうです。今年で、92年目ですね。grundtvigs椅子から、照明器具から、全て、素晴らしいデザインになっています。grundtvigs3計算されたデザインの建物のドアの取っ手は、貝殻の造形を取り入れています。

    by 村上直樹

  • 2008.5.30

    終身雇用と新人社員

    先日のテレビで、新入社員の60%が、転職を考えているというコーナーでしたが、転職した若い人へのインタビューでも「スキルをアップしたいから」「心機一転したいから」とか、軽い感じで、転職をしているようでした。

    現代では、終身雇用の崩壊と言われ、人材派遣会社が、花盛りと言った時勢ですが、新入社員の社員一人当たりにかかる教育費というのは、約2000万円と聞いたとき、やはり、会社は、人材であり、人にお金を投資できる会社が、強く大きくなっていくんだなあと思いました。

    しかし、小さなオーナー経営者である私の場合は、業績が悪くても、つらくても、会社を辞めることは、できません。だから、転職をする人のように、もし、業績を良い会社で働きたい、楽しい良い会社で働きたいとすれば、自分の会社、自分自身を変えていくしかありません。

    私の夢は、200年住宅ならぬ、200年続く会社にしたいと思っています。
    小さくても商売を200年続けることで、その会社が、時代の変化とともに、たとえ、どんな仕事に業態変化したとしても、その会社は、ルーツのある会社となり、世間から認められる会社になると思います。

    散歩で見つけた野花です。散歩をしていると、毎日違う新しい風景に驚いてしまいます。
    野花1野花2

    by 村上直樹

  • 2008.5.29

    来週の見学会は、予約制ではありませんので、

    ホームページのトップ「イベント情報」に掲載しております「全面リフォーム見学会」は、当初、駐車スペースがなく、また、道路も駐車禁止という地域のため、ご予約をいただいて、時間割をして行おうと思いましたが、事前にその件をお伝えしておくことで、たくさんの方に見学していただこうと思い、一般公開型見学会にいたしました。

    そのため、ご来場いただいたお客様には、ご不便をおかけしますが、もし、見学会場の前のクルマ1.5台分のスペースが、埋まっている場合は、駐車できませんので、何卒、ご了承くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。

    by 村上直樹

  • 2008.5.28

    北欧の色と日本の色

    北欧デザインの特徴は、鮮やかな色や斬新な形にあると思います。テキスタイルから、キッチンウェア、家具など、インテリアのデザインが、私は、ワクワクするくらい、とても好きです。

    先日、視察に行ってきたドイツの住宅の若い奥様も、素敵な照明器具がありましたので、質問しましたら、「イケヤで、買ってきたんです」とのことでした。
    やはり、北欧デザインは、どこの国でも、人気なんだと思います。

    日本人の色彩感覚とヨーロッパの人の色彩感覚は、やはり、その国の伝統であり、育ってきた環境でもあると思います。
    日本の色といえば、柿色、朱色、群青色、鶯色、鉄紺色などなど、独特の和風の色であり、ヨーロッパにはない、色だと思います。
    その日本の色を「衣食住」に取り入れることは、とても良いことだと思います。

    ドイツの写真です。
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    キッチンの照明です。
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    ダイニングの照明です。
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    やはり、デンマークもドイツもダイニングの照明は、できるだけ、低くしてあります。
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    全体を照らすのではなく、必要なところを照らすといった考え方です。
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    下は、我が家の娘二人に作った今日の朝食です。アサリの酒蒸し(?)スパゲッティにゆでたまごにメロンでした。二人とも食べてくれました。
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    by 村上直樹

  • 2008.5.27

    自然素材と換気システム

    今日のお昼には、突然の大雨とヒョウが、降りました。現在進行中の現場では、屋根もまだ、施工しておりませんでしたので、また、水浸しになってしまいました。
    しかし、無垢の木の良いところは、濡れても、すぐ乾くといった、太陽の光や熱、風という自然乾燥で、木が、呼吸をしてくれるので、心配はいりません。

    しかし、その自然乾燥も、そのように外の環境にあれば、大丈夫なのですが、建物が出来上がり、もし、室内の空気(結露)で、木材が、湿ってしまい、室内から、湿気の逃げ場が、なくなると、「カビ」が、発生してしまいます。自然素材は、呼吸する材料ですが、そのような欠点があります。

    ですから、建物には、「換気」が、とても重要で、24時間換気をするシステムが、最近、標準設備になってきました。種類も、たくさんあり、そのシステムの性能により、より、快適な暮らしが、できます。

    日本は、高温多湿地帯と言われますので、是非、この換気システムには、性能の良いものをお奨めいたします。

    ■プレカット工場で、木材の検査に行ってきました。私たちは、秋田スギの無垢材にこだわり、構造材をあらわしとするため、その材料のサイズと仕上がりを確認してきました。
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    ■土台以外は、すべて、秋田スギの無垢材を使用します。
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    ■やはり、秋田スギは、秋田美人のように清楚で、「美しいなあ」と、思います。
    akitasugi

    by 村上直樹

  • 2008.5.26

    無意識は、人も住いも健康状態

    住宅の「断熱や換気」については、特に寒い地方だけでなく、暑い地方も、考えなければならないことになります。「暑い」「寒い」ということは、人間として、やはり、その時にならなければ、感じないことであり、どちらでもない、快適なときは、何も感じません。

    たとえば、病気の症状でいうと、「歯が痛い」「太った」「頭痛がする」といった時にその症状は、体で感じますが、そうでない健康なときは、無意識であり、無意識のうちには、どうしても、甘いものを食べ過ぎたり、飲みすぎたり、無理をしたりしてしまいます。そして、その結果、不健康=病気となり、痛みを意識することになります。つまり、人間と同じで、住宅を健康にするためには、「暑い」「寒い」と言った「症状」が、出ないような快適な状態にしなければなりません。

    住宅が、健康になれば、そこには、「暑い」「寒い」といった「症状」が出ず、そこに住む人は、「暑さ・寒さ」に「無意識」になってしまいます。
    この住いの中で、「無意識」になる状態が、もっともベストで、理想とするところです。ですから、この「不健康な住宅」を「健康な住宅」に変えることが、私たちの行っている「健康快適空間」をつくりあげることでり、つまり、人も住宅も「健康状態」になることになります。

    デンマークの写真ですden1二年前は、現在より、6キロも太ってました。「2ℓペットボトル3本分?」den2石畳の街並みに おばあさんの小さな織物のお店が、ありました。den3右側の銀髪の方が、そのお店の、素敵なおばあさんです。中庭で、友達とお茶を飲んでました。den4デンマークの漁師町でした。街並みの色が、揃っています。

    by 村上直樹

  • 2008.5.25

    まずは、イメージプランから

    住いづくりには、まず、イメージがあり、夢があり、希望があり、暮らしが、見えてきます。
    ですから、まずは、間取りを考えますが、その間取りが決まれば、外観のスタイルになっていきます。

    村上商店のつくる家は、外観は、とても、シンプルですが、中に入ると「あっと、驚き」があると、よく言われます。
    それは、空間の使い方と、光と素材が、生きているからだと思います。
    そして、標準仕様としている断熱サッシと壁・天井・床に充填される断熱材で、大きな断熱の効果が、感じれるからだと思います。

    建物は、シンプルなのが、一番だと思います。明るくて、爽やかな風の吹きぬける、街並みに溶け込んだ、やさしい家が、良いと思います。 
    まずは、ラフなイメージプランから 
    planA

    by 村上直樹

  • 2008.5.24

    全面リフォーム見学会を公開します!

    現在、秋田市保戸野鉄砲町に工事中の「全面リフォーム」の住宅も、いよいよ、追い込み入り、現在、仕上げの壁紙貼りや、タイル工事、建具工事を行っております。

    このお客様は、弊社が、3年前に公開した展示場「ガーデンハウス」オープンから、ずーっと、弊社の見学会に来られていた方で、本当に長い期間に渡り、リフォームの夢を追い続けて来られ、ここにきて、ついにその夢が、実現することとなりました。

    工事期間中も、大工さんが、終わる前に実際に現場に来ていただき、その変貌振りに驚かれ、そして、こちらからも、再度、ご要望を確認し、無駄な空間のない、そして、本当にシンプルな、楽しい暮らし、家族の絆、コミュニケーション、楽しみを満喫できる住宅、まさに「家全体が、子供部屋」というテーマが、似合いそうな室内空間になりました。

    公開は、6月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)の4回に分けて、公開いたします。今まで、公開型にしますと、毎回、二日間で40~50組の見学者の方が、来場されますので、私から、来場者へご説明のできない場合もあります。
    そこで、今回は、お客様のご了解を得て、4日間に分けて、行うこととしました。リフォームだけでなく、新築にも、大変参考になりますので、是非、いらしてください。

    また、駐車場は、2台分しかありませんので、どうぞ、ご了承ください。この完成見学会の場所は、「秋田市保戸野鉄砲町7-9」になります。(公園の近く、外壁に貼った秋田スギの格子が、目印です)お待ちしております。

    by 村上直樹

  • 2008.5.23

    減築をして、スリムで快適な生活

    最近、ブログを毎日書くようにしていますが、最近まで、忙しさを理由に書いておりませんでした。
    しかし、犬の散歩も、娘達の朝食も毎日、毎朝行っているくらいだから、ブログもできるはずだと思い、現在チャレンジ中です。そして、ここにきて、やっと、2年前のブログの数を上回りました。

    さて、リフォームというと、「増改築」というイメージが、強いですが、最近では、古くなった大きな家を小さくするという、「減築」も多く行われています。
    その理由は、リフォームをする方は、どちらかと言うと、若い方より、年配の方、そして、子育てが終わり、老後をゆっくり過ごしたいという方が、多いため、使わなくなった部屋を解体したり、住む部分を小さくしたりします。

    「減築」のメリットは、動線が短くなること、暖房する容積が少なくなること(省エネ)、家族の気配を感じれること、メンテナンス(掃除)が、楽になること、物を少なくすること、平屋にして室内の暮らしの安全性、耐震性を良くする事ができる、などなど、良い点が、たくさんあります。
    これからは、人も住いも、必要最小限の生活スタイルが、ベストだと思います。

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    今朝の朝食は、昨日の残り物のニンニクバター炒め、山芋のオムレツ、チーズスティックパンをDUNSKの大きめのお皿1枚に盛り付けしました。そして、ヨーグルトにブルーベリージャム、デザートに甘夏みかんとイチゴ、でした。

    by 村上直樹

  • 2008.5.22

    衣食住は、素材が、大事。

    衣食住について、いつも考えることは、やはり、「素材」が、大事だということです。
    つまり、「食」、食べるものは、やはり、健康に良いもの、新鮮なもの、元気になるもの、美味しいものを選びますし、また、「衣」、着るものも、サイズやデザインだけでなく、着心地や肌に合うものを選びます。

    そこには、「食」の料理店であれば、板前さんの腕前が良く、魚、肉、野菜の新鮮さがあり、できれば、地元産のものがいいと思います。また、「衣」のファッションであれば、そこで販売する人のセンスやコーディネート力が、大事になりますし、素材は、綿や麻や自然素材であったり、ウールであったりすれば、安心です。

    そして、「住」は、「衣」と「食」を選ぶように「素材」や「作り手」や「コーディネート力」のすべてが、揃ってなければ、良い家は、できないと思います。いくら美味しい料理店の「おまかせコース」であっても、好きなブランドの「福袋」であっても、自分の好みでなければ、結局は、食べ残したり、着なかったりすると思います。
    ですから、家を建てるには、リフォームをするには、まずは、どんな家に住みたいか、どんな暮らしをしたいかをアピールして、コーディネートしてもらうことから、始めると良いと思います。

    愛犬ジローです。
    jiro

    by 村上直樹